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アメリカの学生アスリートは文武両道!?

■要約

・アメリカのNCAA2部に所属する32の大学が、学業で優秀な成績をおさめて、NCAA会長賞を受賞した

・NCAA2部では、一般学生よりも学生アスリートの方が大学の卒業率が高い

■全文和訳 ※出典:NCAA公式HP

NCAA2部に加盟の32大学 「学業を称える賞」※1を受賞

NCAAディビジョン2に加盟している32大学が、4年間のアカデミックサクセスレート(※2、以下ASR)を90%以上達成したということで、アカデミックプログラムのNCAA会長賞を受賞することとなった。このプログラムは開始されてから7年目である。

ベントレー大学、セント・マイケルズ大学、ポイント・ローマ大学がディビジョン2のASRの数字を引き上げ、98%を達成。続いてシアトル・パシフィック大学、ストーンヒル大学、フロリダ理科大学が97%を達成している。

Northeast-10カンファレンス、Great Lakes Valleyカンファレンス、Sunshine Stateカンファレンスは、ディビジョン2の24あるカンファレンスの中で上位に位置しており、スポーツ競技の5つの部が90%を超えるASRを達成した。

ヘンダーソン大学の学長であり、ディビジョン2の代表理事を務めるグレン・ジョーンズ氏は次のように述べた。「ディビジョン2は、学問やスポーツ活動、地域社会との取り組み、卒業後の成功を通じた成長を最も重視し、バランスの良い運営をしている。学問はその中の重要な要素であり、私はディビジョン2に所属する大学がこの数字を達成したことを、そしてここでプレーする学生アスリートの偉大な成果を、とても誇りに思っている」

ASRは、大学入学後6年以内に卒業した学生選手の割合であり、実質スポーツ奨学金を授与していない学生アスリートも含んでおり、全学生アスリートを対象にしている。

ASRで見ると、全米の学生アスリートの卒業率に比べディビジョン2では48%多くの学生アスリートが卒業している。全米の比率とは異なり、DivisionⅡでは非奨学生の学生アスリートや、初等教育後に転校してきた学生も含み、教育を受ける資格がある間に転校して出ていった学生アスリートは除外している。

ディビジョン2の学生アスリートは、一般の学生よりも高い比率で卒業し続ける。2010年入学の全米の学生アスリートのASRレートは、一般学生の50%と比較して56%と安定している。

※1 4年間の学業成績率が90%以上であることに対して贈られるアワード

※2 アカデミックサクセスレート=NCAA所属大学の選手の卒業率

■JCAのPoint Of View

アメリカの学生アスリートがNCAAの規定でスポーツと学業の両立を求められていることは、日本でもよく知られています。指標としてはASR(Academic Success Rate=卒業率)やGPA(Grade Point Average=成績評価値)などが代表的で、卒業率や成績が一定の基準を下回ると、チームや選手はペナルティーを受けます。将来プロに行くようなディビジョン1のトップ選手も例外ではありません。基準をクリアして練習や試合に参加できるように、チームが有力選手に専属の家庭教師をつけるケースもあります。

あまり知られていないのが、ディビジョンごとに異なるNCAAのルールを最低基準として、その上にカンファレンス、さらには各大学のルールが存在していることです。NCAAのルールはクリアしているけど、大学のアスレチックデパートメントで規定された基準をクリアしていないから、練習や試合に参加できないというケースが発生します。

例えば、「スポーツプログラムにはそれほど力を入れず学業に比重を置く」という方針の大学であれば、大学はNCAAやカンファレンスの規定以上の厳しいルールを設定して、アスレチックデパートメントで運用をチェックします。アメリカでは日本と違って部活動が大学の正式な教育プログラムであり、各大学が意思を持って取り組んでいるのが大きな特徴です。